スペシャル座談会01
女性社員
クロストーク

比率としてはまだまだ男性が多いソフトウェアエンジニアの
世界ですが、当社でも少しずつ女性のエンジニアが増えてきています。
ここでは結婚、産休を経て再び現場復帰した2人の社員が
女性エンジニアの働き方について語ります。

比率としてはまだまだ男性が多い
ソフトウェアエンジニアの世界ですが、
当社でも少しずつ女性のエンジニアが
増えてきています。ここでは結婚、
産休を経て再び現場復帰した2人の
社員が女性エンジニアの働き方に
ついて語ります。

MEMBER

  • 研究開発部

    R.T.
    2007年入社
  • 生産革新部 DX推進部

    M.T.
    2008年入社

同期の中で女性は2割
でも、最初から違和感なく溶けこめた

同期の中で女性は2割
でも、最初から違和感なく
溶けこめた

まずはおふたりの就職活動から教えてください

M.T.:
もともと数学が得意で、それがきっかけで理系の学部に進みました。就職活動でデンソークリエイトにエントリーしたきっかけは、担当の教授に「ここがいいよ」と勧められたから(笑)。同じ研究室の先輩が就職していたことも、安心材料のひとつでした。
R.T.:
私は高専で5年間情報を学んだ後、就職しました。学校にいくつか就職案内が来ている中で、名古屋で働けて、(高専も私服だったので)私服でよくて、待遇の良さそうなところで…という理由から選びましたね。デンソーのグループ会社ということで安心感はありましたが、直接デンソークリエイトの名前を知っていたわけではありません。

その頃、女性のエンジニアは少なかったですか?

R.T.:
同期の中で女性は2割くらいだったと思います。割合にしたら、今と変わっていないかも。当時エンジニアを志望する女性は人が少なかったのかもしれません。
M.T.:
私も同じ状況でしたが、大学が理系学部で女性が1割だったので、この会社に入ってからの方が「女性が多い」って感じました。
R.T.:
それはありますね。だから、入社したときも特に違和感はなかったですね。当然、仕事がやりづらいとかもありません。

おふたりは産休・育休から復職されていますが、当時から将来の働き方はイメージしていましたか?

おふたりは産休・育休から復職されていますが、
当時から将来の働き方は
イメージしていましたか?

M.T.:
私の場合は、性格的に同じ場所で働き続ける方が合っていると思っていたので、漠然と「長く働けるところがいいな」とは考えていました。
R.T.:
私はそこまでは考えていなかったですね。当時は産休などの制度についても、今ほどしっかりとしたものがあったわけではなく、後から聞いたところでは、昔は出産を機に退職する女性も多かったそうです。

産休後の復職では、
フルタイムか時短勤務を選択できる

産休後の復職では、
フルタイムか時短勤務を
選択できる

その風土も最近は変わってきたそうですね

M.T.:
そうですね。私が最初に産休を取得したのは、今から10年ほど前になりますね。
R.T.:
M.T.さんが産休を取得して、その次が私でしたね。

どれくらいの期間、休まれたのですか?

M.T.:
1年半くらいです。その後、フルタイムで復職しました。
R.T.:
私も1年半くらい。その後、現在に至るまで時短勤務の制度を利用しています。子どもが小学校を卒業するまで時短勤務が選べるのは、友だちからも羨ましがられます。
M.T.:
私はしばらくして2回目の産休を取得したのですが、その後もフルタイムです。時短勤務の制度は使っていません。一度、時短勤務に慣れてしまうと将来、フルタイムに戻るのが辛いかなと思って。
R.T.:
自分がどんな働き方をしたいのか、選べるのはいいですよね。時短勤務だと月あたりの決められた労働時間が少ない分、子どもの世話に使える時間が増えますし。
M.T.:
フルフレックスタイム制は、子育てにはとても便利ですね。
R.T.:
子どもが急に熱を出したときや、当日に急に予定が入ったときは、コアタイムもないので一日の就業時間を短縮することができますからね。減らした分は、1カ月の内のどこかで取り返せばいいだけだし。

まわりの反応はどうですか?

R.T.:
上司やチームの仲間は理解がありますね。以前、まだ会社に出社するのが当たり前だったころから、そこは変わっていません。
M.T.:
まわりの反応よりも、自分自身の問題が大きいかも。「キリがいいところまで仕事をしたいけど、子どもの迎えに行かないといけない…」みたいな。そうすると必然的に、仕事の効率も意識するようになります。

声を挙げれば聞いてもらえる
男性の育休取得者も増加中

声を挙げれば
聞いてもらえる
男性の育休取得者も増加中

テレワークは、子育ての面でも都合がいいですか?

テレワークは、子育ての面でも
都合がいいですか?

M.T.:
通勤時間がなくなるのは大きいですよ。1日で2時間くらい違います。時間に余裕ができることが、そのまま自分の余裕にもつながります。
R.T.:
出社していた頃は、どうしても子どもの保育園の迎えが間に合わなさそうで、急に家族に頼んだりとかしていました。それをしなくてよくなっただけでも気持ちが楽ですね。同じ朝8時から動けるのでも、8時に家を出るのと、8時に仕事を始めるのでは大きな違いです。

おふたりが産休でひとつの道をつくったのだと思いますが、
その後、産休を取る人は増えましたか?

おふたりが産休でひとつの道を
つくったのだと思いますが、その後、
産休を取る人は増えましたか?

R.T.:
増えました、増えました。その後、6名くらいかな?産休・育休を取得してから復職しています。一度、会社からの要望で集まったことがあって、「どんな制度があったら働きやすいか」などの意見を聞かれたこともあります。
M.T.:
「こういう仕組みがほしいです」といえば、それを聞いてくれる会社ではあるよね。私自身も「半休を使えるようにしてほしい」とか、けっこう要望を言った方かも。これまで対象となる人が少なかったということもあるけど、今後も制度は変化していくと思いますよ。
R.T.:
実際取得した人たちの声や意見を取り込んで、制度自体が進化してきているのを実感しますね。最近は男性の育休取得者も増えるなど、会社の仕組みも周りの雰囲気もどんどん変わっています。

子育てをしながら、自分の
キャリアも考えられる会社へ

復職の際もスムーズでしたか?

R.T.:
私たちの仕事は長期のプロジェクトが多いので、基本的には産休前の部署に戻ることができると思います。ただたまに例外があって、会社の方針などでプロジェクトごとなくなっている場合は、その限りではないですが…。私はそのパターンでした(笑)

産休・育休以外で、以前からよくなったなというところはありますか?

産休・育休以外で、以前からよくなったな
というところはありますか?

M.T.:
新人研修は手厚くなっていると思います。私たちの頃は、2カ月くらい?今は6カ月ほど合同研修があってから配属なので、その分同期とも仲良くなれるし、情報系出身じゃない人でも安心して入社できます。
R.T.:
これはどんな環境でもあることだと思いますが、配属されて実際にプロジェクトの一員となったとき、色々と相談したい場面が多くなると思います。たとえプロジェクトや業務内容が異なっても同期は一番気軽に相談できる仲間なので、そんな同期とコミュニケーションが取りやすいのはいいことですよね。会社のイベントや研修もですが、コロナ禍でもオンラインなど色々工夫して実施していましたが、今は徐々に対面のものも復活してきて人と接する機会が多いのもいいことです。

今後の目標について教えてください

R.T.:
私が配属されている研究開発部ではAIを使った技術を扱っているんですが、ここでは単一の領域だけではなく、幅広い知識が求められます。個々の領域についての知識はもちろん大切ですが、今後は各領域の知識を束ねていく人材が必要なので、私自身その力を身に着けつつ、それを実施できる人材を育成していきたいと考えています。
M.T.:
私は新しいことに挑戦するのが好きなので、新しい技術が学べるような仕事がしたいですね。
R.T.:
本当ですか!?では研究開発部にぜひ(笑)
M.T.:
働き方の面では、これからはもっと子育てをしながら働く人が増えていくと思うので、自分たちがそのロールモデルになって、後輩が安心してキャリアを描ける環境をつくっていけたらと思います。
R.T.:
そこは私も同感です。