エンジニアの声 02

新しいことにチャレンジしたり知らないことを知るのは、苦労ではなく楽しみ。

技術リソーセス部プロジェクトマネージャ 早川 潤一 (2007年入社)

入社して最初に配属になったのは、カーナビゲーションシステムのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)といわれる部分の開発チーム。そこでは、画面をどのようにタッチするとどういったプログラムが作動するかなど、主に操作性についての開発を行っていました。その後、部署が異動になり、次はフロントパネル回りのメーター制御などの開発部門へ。同じ会社の中で同じ自動車の開発に携わるのでも、使っている用語をはじめ最新技術へのアプローチの仕方やアーキテクチャなど、違う会社に転職したくらいの大きな変化がありましたね。さらにその後、再び異動があり、現在はダイアグノーシス(自動車に搭載する各種制御システムの自己診断機能)の開発に携わっています。

こういった経歴の話をすると「そんなに異動があって、たいへんではなかったですか?」と聞かれることも多いですが、全然そんなことはありませんでした。確かに、どの部署でも最初の1年は覚えることが多くて、業務についていくのがやっとという状態になったこともあります。それでも、自分ではその時のことを“苦労”だと感じたことはないですね。むしろ、どんどん新しい知識が入ってきたり、新しい発見ができるのが楽しかった。当時は時間が過ぎるのも忘れて、夢中で資料を読み漁ったり、先輩を質問攻めにしたこともあります。仕事に集中すると、いろいろな発見がある。同じ機能を実現するためのプログラムでも「これは見やすいな」とか「これは何故こんなやり方をしているのだろう…」など感想や疑問を持つようになったのも、そんな経験があるからかも知れません。

デンソークリエイトは、そんなソフトウェア好きには持ってこいの環境です。デンソーグループの中でも、ここまでソフトウェア開発に特化した会社はないはず。それも携わるのは、まだ世の中に出ていない最先端の技術です。その一方で、学生時代の研究や開発では、「とにかく目的となる動きさえすればいい」でよかったですが、実際の自動車に搭載されるシステムでは、時にはそれが安全や命に関わることもあるため、バグやミスは許されません。その緊張感の中で仕事ができることも、エンジニアとしては大きなやりがいの一つでしょう。今の自動車と10年前の自動車では、見た目はそんなに変わっていなくても、制御システムなど、中身はまったく違うといってもいいくらい進歩しています。次の10年後に向けて、一緒に開発を楽しみましょう。