エンジニア用語集

自動車産業やソフトウェア業界で使われる
様々な専門用語を解説します。

自動車産業やソフトウェア業界で
使われる様々な専門用語を解説します。

  • アーキテクチャ

    情報システムの設計方法、設計思想、
    およびその設計思想に基づいて構築された
    システムの構造などのこと。

  • アジャイル開発

    開発対象となるシステムを機能毎の
    小さな単位に分割し、「計画」「要件定義」
    「設計」「実装」「テスト」といった工程を、
    分割した単位毎に反復的に行い、
    小さな機能を1つずつ追加開発していくことで、
    最終的にシステム全体の開発を行うもの。
    アジャイル開発は、現実世界で起きる変更に
    速やかに適応することに主眼を置いており、
    ユーザからの修正要求や、技術的な革新に対応が
    容易であるというメリットがある。

  • アルゴリズム

    ある特定の問題を解く手順。
    ITの世界においてはコンピュータに
    プログラムの形で与えて実行させることが
    できるよう定式化された、処理手順の集合のこと。

  • ウォーターフォール開発

    「要件定義」「外部設計(基本設計)」
    「内部設計(詳細設計)」
    「実装(プログラミング/コーディング)」
    「評価(テスト)」「運用、保守」といった工程を、
    「水が高い所から低い所に流れる」ように、
    上流工程から下流工程へ順次開発。
    プロジェクトを逐次的な工程に分割し、
    若干の重複や手戻りは許容されるものの、原則として
    各工程が完了したことをもって次工程に進むことで、
    各工程成果物の品質を担保し、
    工程間の後戻りを最小限に抑える事ができる。

  • コーディング

    仕様書などに基づき、
    プログラミング言語を使って
    ソフトウェアのソースコードを作成すること。

  • ツールチェーン

    製品を製作する際に使われる
    プログラム(ツール)の集合体。
    ひとつのツールの出力が他のツールの入力となり、
    連鎖的に使われることから
    ツールチェーンと呼ばれている。

  • 車載ソフトウェア

    車載用組み込みソフトウェアのこと。
    自動車の高機能化に合わせて
    規模拡大が続いている。

  • 標準基盤ソフトウェア

    製品ソフトウェアにおいて共通の機能やサービスを
    提供するソフトウェア。
    PCで例えると、OSやデータ管理、
    ファイルマネージャーなどに位置するもの。

  • AUTOSAR

    Automotive Open System Architectureの略語。
    車載制御ソフトウェアの標準化、部品化を目的とし
    2003年に欧州で発足した標準化団体。

  • Automotive SPICE

    欧州の主要完成車メーカーが中心となって策定した
    「自動車業界向けのプロセスモデル」。
    自動車に搭載されるECUに組込まれる
    システムやソフトウェアの
    開発プロセスをアセスメントするためのモデル。

  • CAN

    Control Area Networkの略称。
    車載ECU間通信の中で一般的な有線通信規格。
    主にエンジンやABS等のパワートレイン系、
    ドアやシート等のボディ系で用いられる。

  • DX

    Digital Transformationの略語。
    デジタル技術の活用によって組織や
    ビジネスのプロセスを変革することを指す。

  • ECU

    エレクトリックコントロールユニット
    (Electric Control Unit)の略称。
    自動車に搭載される
    電子制御コンピューターのこと。

  • EV

    エレクトリックビークル(Electric Vehicle)の略で、
    電気自動車のこと。充電式電池を搭載し、
    蓄電された電気を使用しモーターを駆動させて走る。

  • ISO26262

    ISO 26262は自動車の電気/電子に
    関する機能安全についての国際規格で
    IEC 61508を自動車分野に適用したもの。

  • JASPAR(ジャスパー)

    自動車メーカ、サプライヤ、半導体メーカ、
    組込みソフトウェアメーカの各業種から
    技術者が参画し、海外・国内の関連団体との
    協調の下、車載LAN、ソフトウェア、マイコン及び
    情報系領域における標準化を
    推進する日本の標準化団体。

  • LIN

    Local Interconnect Networkの略称。
    車載ネットワークのコストダウンを
    図ることを目的として、欧州の自動車メーカーなどが
    提唱しているシリアル通信プロトコル。
    アクチュエータやセンサー等の
    スイッチ・センサー系で用いられる。

  • LLM

    Large Language Modelの略語。
    大量のデータで訓練された自然言語処理の
    モデルで、高度なテキスト生成や理解が可能となる。

  • MBD

    Model Based Developmentの略称。
    CAEツールを用いて制御装置と
    制御対象の機能をブロック図等で
    モデル化する制御システムの開発手法。
    生成したモデルはCAEツール上で
    シミュレーション可能であり、
    仕様書として用いることで
    早期に要求の抜け漏れおよび
    問題点を発見することができる。

  • PHV

    プラグインハイブリットビークル
    (Plug-in Hybrid Vehicle)の略で、
    電気自動車のこと。コンセントから
    差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できる。

  • QCD

    Quality (品質)、Cost (費用)、Delivery (納期)の
    頭文字をつないだ製造業用語。
    生産管理において重視すべき項目を挙げたもの。

  • SDV

    Software Defined Vehicleの略語。
    ソフトウェアによって車両の機能や性能を
    定義・制御する次世代の自動車技術。

  • UI

    ユーザーインターフェース(User Interface)のこと。
    コンピューターとユーザーの間で情報を
    やり取りするための方法、操作、表示などの
    仕組みの総称。

  • UML

    Unified Modeling Languageの略称。
    主にオブジェクト指向分析や設計のための、
    記法の統一がはかられたモデリング言語。

  • UX

    ユーザーが製品やサービスを使用した際に
    得る体験全体を指す。
    操作性や見た目のデザイン、レスポンスの速さだけでなく、使っているときに感じる快適さや満足感も含まれる。