西村 隆 事業推進部 チーフマネージャ
三輪 竜太郎 事業推進部 シニアマネージャ
安達 博司 事業推進部 シニアマネージャ
ETロボコン2014 デベロッパー部門
アドバンストクラス
優勝チームインタビュー
「ETロボコン」とは、組込みシステム技術協会(JASA)が主催となって、2002年より技術教育の一環として毎年行われている走行体ロボットによる競技の全国大会。「UMLなどで記述されたシステムの分析・設計モデルの内容審査」と「指定されたコースの走行タイムの結果」の総合評価で優勝が決まります。デンソークリエイトでは、その2014年大会のデベロッパー部門 アドバンストクラス(最も難易度が高い部門)において、東海大会を2位で勝ち抜き、全国大会に出場。そのまま初出場のチームで、全国大会初優勝を決めました!ここでは、そのメンバーに話を聞いてみます。
ETロボコン2014に出場する
ことになったきっかけは何ですか?
ことになったきっかけは何ですか?
- 三輪
- 当社では、以前より毎年、技術力を養成するために、少人数のチームに分かれて1年間一つのテーマを実施するという取り組みを行っています。そのテーマの選定は室長に任されているのですが、2014年はそれまでと違った取り組みをしてみたいと考えて私が提案しました
ロボコン出場がテーマになることを
聞いて、メンバー皆さんの反応は?
聞いて、メンバー皆さんの反応は?
- 安達
- 正直、最初は迷ったメンバーも多かったと思います。というのもロボコンに出場すると必然的に外に出て行く機会が多くなるので、時間的な制約などたいへんなのは想像がつく、でもやるには面白そう…といった具合です
- 西村
- 最終的には私たちを含めて7名が立候補したので、人数的にはちょうどよかったですね。私自身はぜひ参加したかったので、メンバーが集まってホッとしました(笑)
技術テーマとしてはどのように
取り組んでいったのですか?
取り組んでいったのですか?
- 三輪
- まずメンバーの中のリーダーを、チームで2番目にキャリアのある西村に決めました。会社としては週に1度決められた時間を取って活動をしてもらうのですが、実際は…どうだった?(笑)
- 西村
- はい、正直それでは収まっていないです(笑)。ロボコン自体の参加が初めてだったので、最初はみんな『ロボットとは?』みたいなことを検索するところからのスタートでした。その後、やらなければならないことが分かってくると、私が各メンバーに課題を振り分けて、1週間掛けて取り組んでもらうスタイルで進めました。しかし大会が始まった頃には、課題を出した次の日には『ちょっと考えたんですけど…』と言ってくるメンバーもいるなど、段々と熱が入っていきましたね
- 安達
- 私たち以外は、社歴5~7年くらいの若いメンバーばかりだったのですが、元々の社風が社歴や役職を越えて自由に意見が言える会社なので、すぐにみんなの中で一体感は生まれたと感じています
大会はどのように
進んでいったのですか?
進んでいったのですか?
- 西村
- 4月にエントリーをして、5月から開発に取り組みました。その後、7月に出場チームを集めての試走会があったのですが、自分たちとしてはその時点では全然ダメかと思っていたんですが…
- 安達
- 元々の仕事柄、お客様から求められる要求度が高い仕事をしていることもあり、私たちはまだまだと思っていたロボットが、他の参加者に比べたらとてもよく走っていました。それを見て、これは行けるのではないかと(笑)
- 三輪
- 今回このテーマを選んだ目的の一つに、自分たちの普段の業務を客観的に評価するというのがあったんですが、思いがけずそれが証明された形になりました
経過は順調でしたか?
- 西村
- いえいえ(笑)。東海エリアはモノづくりの街なだけあって、全国でも有数の企業が参加しており、前年をはじめ歴代の全国チャンピオンも多く輩出しています。まずはそのチャンピオンを追随することを目標にしていました
- 安達
- そもそも最初は、『3年目くらいで全国大会に行ければ…』くらいの気持ちでしたが、7月の試走会で思いがけずいい結果が出て、9月の東海大会でも2位に。その後メンバーを集めて、『全国大会に行けてよかったね』で終わるのか、やるからには優勝を目指すかという意思確認をしました。その時に、満場一致で『優勝を目指しましょう!』という意見になって、ここからより熱が入ったような気がします
- 西村
- 自然とみんなの気持ちが一つになっていたのは、嬉しかったですね
優勝できた要因は
どんなところにありますか?
どんなところにありますか?
- 西村
- 全国大会では、走行コースが競技当日の朝、発表になります。そこから2時間程度で、そのコースに合わせたプログラムに書き換えるのですが、どんなコースになってもいいように、事前にいろいろなパターンのシミュレーションをしたのは役に立ちました
- 安達
- 走行の練習に会社の会議室を使わせてもらったり、電池の購入など十分な予算を取ってもらえたりなど、会社からのバックアップも大きかったですね
- 三輪
- 全国大会には社長も応援に来てくれたり、ユーストリームでも配信されていたので、見ていた社員も多かったみたいですよ
- 西村
- それはそれでプレシャーでもありましたが(笑)
優勝して何か変化はありましたか?
- 安達
- 若いメンバーにとっては、自信を持ついい機会だったのではないかと思います。大会後、積極的な発言が増えましたね。あとは自分の考えやアイデアを人に伝える力もついたかな
- 西村
- 私自身はモノづくりの楽しさを再認識することができました。会社から特別賞として、海外視察旅行に行かせていただけたことも、想像していなかっただけに嬉しかったです。他の部署から『次は自分たちも挑戦してみたい』という声が上がっているようですが、ハードルを上げてしまってスイマセン(笑)
- 三輪
- ただ、この優勝は決して偶然ではないですよ。課題を細かく抽出して、それを個人に振り分け、総合的なシステムとしてまとめあげていく…一つひとつの地道な作業が大きな成果へとつながっていくのは、日々の業務にも通じるところがあります。今回はそういった普段からの取り組みを一つの形として外に出すことができた。そういった意味でもロボコンの参加は大成功でした
本日はお忙しいところ、
ありがとうございました。
ありがとうございました。
今後、会社説明会などでもロボットを走らせていただく予定があるということなので、
参加される方はぜひ楽しみにしていてください。