エンジニアの声 04

品質の高い技術を効率的に開発するための、プロセス開発に挑む。

技術リソーセス部 ヘッド 竹村 恵里 (2008年入社)

昨今、ソフトウェア開発の現場では、“特定の人にしかわからない手順による技術開発”を止めて、誰もがルールに基づいて開発を進めることができる“プロセス”が重視されるようなってきました。そのためデンソークリエイトでも、開発のプロセス・テストのプロセス・トラブルがあったときの対応のプロセス・人の管理のプロセスなど、様々なプロセスの作成が急務に。それらをつくるために数年前に新しい部署として開設されたのが、私の所属する技術リソーセス部です。私自身は入社以来、約6年間、カーナビゲーションシステムやそのデザイン制作ツールの開発に従事しており、正直、最初は開発の現場から離れることに寂しさも感じていました。しかし、新しい部署に入るとそれは杞憂だったことに気づきます。

プロセス開発は、これまでの技術開発とはまったく異なる業務になります。具体的には、技術開発における一つひとつの業務の流れや現状の進め方などを分析して、それらに対するルールづくりから、できあがったプロセスの周知活動やルールが定着するような運用までが役目。これらの実行には、多くの部署の人から話を聞き、ディスカッションを行い、時には他社のプロセスがどのようなになっているのかなどの調査を行う必要も出てきます。このようにこの部署に異動してからは、圧倒的に人に会い、人と話をする機会が増えました。その一方で、つくったプロセスを机上の空論で終わらせないためには、現場のことも知っている必要があり、これまでの経験も決して無駄にはなっていません。

最近では、社内に向けたプロセスづくりから一歩進んで、他の分野で情報技術の開発をしている外部の企業に対して、そのプロセスづくりのサポートも行っています。これからの目標については、2つのことを考えています。まずこのような社外に向けての発信を、もっと積極的に展開していきたいということ。もう一つは、プロセス開発という経験を経て、情報技術開発の現場に戻ることです。どんなプロセスにも、それが制定されるまでには理由があります。それを踏まえた上で、当社の技術がどのように進歩していくのかをしっかりと見届けたい。年齢やキャリアに関わらず自由にノビノビと働ける社風がある当社だからこそ、自分が「やってみたい!」と考えたことにチャレンジできるチャンスはいくらでもあります。これから入社する皆さんにもぜひ当社で、「こんなことがやってみたい!」という目標を見つけてもらいたいですね。